ポータブル蓄電池に使われている単位
ポータブル蓄電池の容量表記にはmAhやらWhの表記があります。基本的にWhを基準に選んだほうがよいです。基本的な単位ですので家庭用蓄電池を購入する際には意識すると基準がわかります。
重要なのはmAhよりWh表記
基本的にポータブル蓄電池の容量はWhを比較して下さい。ポータブル蓄電池の中にはあえてmAhの表記をしている製品もあります。なぜなら容量が大きく見えるからです。お得感があるように見えますが気をつけましょう。
容量 mAhとWh の違いについて
ポータブル蓄電池にはmAhとWhという単位で容量が表現されていますが、一体何が違うのでしょうか?
mAh 読み方:ミリアンペアアワー
mAhは放電容量になります。放電容量とは、規定された条件下で取り出せるまたは蓄えられる電気量になります。(意味わかんねーよ)ザックリ言うと電池の容量です。
例で確認してみましょう。
600mAhであれば「600mAの電流を1時間流せる」ということを表しています。
また、半分の300mAの電流であれば2時間流せるということになります。
Wh 読み方:ワットアワー
ワットアワーは電力と時間から計算される単位になります。
式に表すと
Wh(ワットアワー)=w(電力)×h(アワー)になります。
例えば300Whであるとすると100Wの電化製品を3時間使用可能ということになります。シンプルイメージしやすいですね。
※実際は変換効率など様々な要因があるため80%前後しか使えません。
しかしながら容量の比較の参考になると思います。
容量の比較はWhで行いましょう。
mAhをWhに変換する方法
mAhだけでは容量の比較はできません。Whに変換するには電圧Vを掛けてWhで比較します。ちなみに式で変換するためにはAhを使うのでまずはmAhをAhに変換します。
1000mAh = 1Ah です。
これで公式に当てはめることが出来ますね。
Wh = Ah × V
ポータブル電源の正弦波とは
ポータブル電源の中には実は種類があります。
全てのポータブル電源を同じように使用することが出来ません。
では一体どのような種類があるのか確認して見ましょう。
出力に使われる正弦波には大きく分けて2種類あります。それは、
純正弦波
正弦波に似せた波形
の2種類になります。純正弦波は正弦波と同じ意味で使われます。
正弦波は普段家庭で使われている家電がそのまま使うことが出来ます。
コンセントがこれに当たります。別な呼び方ではACコンセントと呼びます。
2つ穴があるいつものやつです。
正弦波に似せた波形はいくつか種類がありますが、用途はほぼ同じです。
- 修正正弦波
- 疑似正弦波
- 短形波 が主な種類になります。
正弦波と何が違うのかと疑問になりますね。ざっくりいうと正弦波の製品よりも安く出来る傾向があります。低予算でコンセントの充電が出来るポータブル電源を手に入れること出来ます。しかしながら最初は問題なく使用できても後々家電が壊れる可能性があります。
修正正弦波のポータブル電源を使う場合は電子制御を行う家電で使用するのは避けたほうがいいでしょう。特に医療機器は避けたほうがいいと思えます。
正弦波と記載されていない場合は純正弦波では無い可能性が高いです。
可能な限り正弦波の製品を購入しましょう。
電気の基本 (電気とか興味ねーよという方は読み飛ばしてOK!!)
ここでは電気の基本をおさらいします。まずは電気の基本であるボルト(V)アンペア(A)ワット(W)について確認しましょう。
電圧 ボルトV
水路で例えると電圧は高低差になります。高低差が大きくなると水は勢いよく流れますよね。そのイメージです。
電流 アンペア A
水路で例えると電流は水の流れる量になります。値が大きくなれば水はたくさん流れますよね。水路で言うと道幅が広くなるイメージです。
電力 ワット W
水路を流れる水が出来る仕事の量が電力になります。
例えば水路に水車があるとすると、水路の高低差が大きいと水車の回転は早くなりますよね。また、流れる水の量が多くなれば水車の出来る仕事は多くなります。
その他用語集
短絡電流
読み方:たんらくでんりゅう
電気回路で回路を通らずに短絡(ショート)した電流。回路の破損や発火の恐れもある。 引用 weblio辞書